日和見アカデメイア

ゆるく書いていきます!

ニコ生について

「初見さんいらっしゃい!ゆっくりしていってね!」


 右から左に流れるユーザーのコメントに今日も僕は明るく対応していた。鬱屈した現実を忘れられるニコ生は、僕の人生になくてはならない大切なプラットフォームである。


 「ニコ生は動物園だ!」「社会不適業者の巣窟だ!」「ひきこもり、メンヘラしかいない」などなど偏見が多いコンテンツであることは知ってる。だが、その偏見を跳ね返すほどのメリットがニコ生には存在していると僕は考えている。

 
 ちょっとプチ考察してみたい。


 ニコ生をする上で享受できるメリットは以下の2つだ。

機械的仲間創造機能:自分と相性がいい人達が「タイトル」「詳細」「タグ」「サムネイル」などの材料から自動的に集まってくれる。

非日常体験機能:月500円という価格で世界中の(ほぼ日本人だが)人間と双方向なコミュニケーションが楽しめる。リアル(現実世界)で10人以上の面前で喋る機会は、あまりないのではないだろうか?

 古代より人間は生まれ育ったその土地で生涯を終えることが当たり前だった。それが、交通の発達によって地方から都市への移住や観光旅行など様々な体験ができるようになったのである。

 そしてその交通革命を超える情報革命が80年代のアメリカで起こった。この情報革命によって人類は、情報空間を世界中飛び回ることが可能になったのだ。
 

 情報革命において最も大きな革命は、①検索革命(自分の知らないことをすぐに検索し情報を入手することができる)SNS革命(知らない人間と双方向感のコミュニケーションを取ることができる)である。この情報革命により以前は、自分が生まれ育った環境から出られなかった人間も自分と違った価値を持った人間と会話を楽しんだり、検索で専門知識を得られるようになったのである。


 ここからは僕の仮説である。この2つのIT革命(検索革命、SNS革命)をラディカル(急進的に)継承しているのが、ニコニコ生放送を代表とする配信サイトなのではないだろうか。


①検索革命→機械的仲間創造機能

SNS革命→非日常体験機能


 機械的仲間創造機能においては、検索エンジンを利用したキーワードの検索、視覚イメージを活用したサムネイルなど検索機能が多く使われている。自分が視聴したいコンテンツ(生放送)を詳しく検索し5000以上ある放送から選ぶというのは、検索革命がなければ起こらなかった楽しみ方の1つだ。

 
 非日常体験機能においては、映像、音声、文字など様々な情報をリアルタイムで配信でき、それを材料にリスナーとコミュニケーションをとることができる。これらは、SNS革命がもたらした双方向性のコミュニケーションのメリットを最大限に活かした機能であるといえるだろう。

 もちろん、ネット配信にはデメリットも存在している。例えば情報漏洩の可能性や、時間を無駄に浪費してしまうなどである。(自己管理が可能な人間にとっては、克服可能な問題ではないだろうか)


 以上のことからニコ生も捨てたもんじゃないなと個人的に思う。1つの便利なツールとしてこれからも活用してきたい。