日和見アカデメイア

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中小企業を駆逐しちゃう?これからのニッポン

 日本人の7割以上が働く場所が中小企業である。皆が公務員&大企業で働いてる国ではない。中小企業こそ日本の宝といっても僕は言い過ぎではないと思っている。

 

 そんな中小企業だがグローバル化という国際分業体制においての駆逐化が進んでいるのは皆さんもご存知のことであろう。大企業はコスト減を求め海外移転を繰り返している。このため大企業の下請け企業など地域工業集積地帯への打撃は日に日に大きくなっている。私が生まれ育った岩手県に関しても北上市などを代表とする自動車企業などの工場群が展開されていて同級生などは高校を卒業と同時に自動車工場に就職する人がたくさんいた。

 

 しかしながら今日においてはグローバル化の低賃金地域の争奪戦により東北の岩手県東南アジア、東アジアに敗北をしてしまった。そのため産業の空洞化減少が深刻な問題となっている。

 

 このようなグローバル競争は最終的には大企業のみが富を独占する19世紀のマルクスが想像していたような時代に突入するのでは?と考えてしまう。何かの本のキャッチフレーズに「大昔にブラック企業と戦った先輩、それがマルクス」と書いてありうまい言い方だなぁと関心してしまった。

 

 労働者の立場を弱くしたいのは企業の立場からすれば当たり前だ。中でも非正規労働者は使い捨てができるから都合がいい存在である。例えるなら貢がせるだけ貢がせといてポイっと恋人の男を捨てる性悪厚化粧ナルシスト女のようなものだ(この例があっているかどうかはみなさんの判断にお任せします)今日の政府はこの貢がせるだけ貢がせて捨てられる労働者を生み出そうと頑張っているようにしか見えない。安倍内閣の金融政策・財政政策・外交姿勢に関してはリーダーシップを感じる部分もあり賛同できる部分は応援してきたつもりだ。しかしアベノミクス第三の矢である成長戦略については熟考を重ねる必要があるのではないだろうか。ある民間議員は「正社員が最大の既得権益だ!」と主張したらしい。この発言に対しての私の考えは部分的には賛成である。その賛成する部分としては転職の困難さを解消できないものかという部分だ。大学卒業または高校卒業と同時に職業訓練は企業が研修等で行い企業に忠誠を誓うような社員を育成する新卒採用制度や年功序列制度などを改良していくべきだと私は考えている。人によって人生は何通りもあり一つの優等生的な新卒者ばかりを優遇する入社制度は時代遅れなのではないだろうか。

 

 いつの時代も資本主義のマネーゲームは繰り広げられている。正直そこまでお金を儲けて何がしたいのだろうか?

「幸せな生活?豪華な暮らし?静かな田舎でのまったりした生活?それとも目的なんてない?」

 

 資本主義の魔法にかかった人は鋼鉄の心を持ったロボットになり労働者から搾取する時代はいつになっても変わらない。こんな時代だからこそアルフレッド・アドラーが提唱する共同意識の考え方が重要になってくる。競争だ!と周りを敵として見てしまうことは非常に人生にとってマイナスだ。経済はぐるぐる回っていて結局は皆の頑張りは自分に、自分の頑張りは皆に循環している。そうゆうシンプルな構造のなかでグローバル化はシンプルな構造を複雑にしているのではないだろうか?

 

 こうゆう世の中だからこそ生産的な行動ばかりに目を向けないで非生産的な喜びを見出したいものだ。